高校時代、父にお願いして買ってもらった、タイプライター。

どうしても、olivettiの黒が欲しかったのを覚えています。

当時は、私には高価でとても自分のお小遣いで買える金額ではなかったような。

今では、ほとんど見ることがない手動のタイプライターです。

キーを打つとガチャガチャと音がします。

 

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若い世代は、知らない方もいらっしゃるかと思いますので、

使い方を少し解説しますと・・・

紙をローラーにはさんで、キーを打ち、「チン」(この音が好きでした)となったら、

左手でレバーを右方向に押して改行していきます。

インクリボンがセットされていて、キーを押すと活字がインクリボンの上から

勢いよくバンと紙の上に当り、印字できるしくみです。

コピーが欲しい時は、紙と紙の間にカーボン紙を入れて打つと、同じものが同時にできます。

今のパソコンのように軽いタッチではなく、キーが重いため、指の動きが均一でないと

左手の小指を使う文字(特にZやQ)が他の文字より薄かっったりして・・・

このタイプライターのおかげで、パソコンのことは詳しくないですが、

ブラインドタッチでキーを打つのは得意ですよ。

子供たちのキーボードを打つおかしな手の動きをみて、何度も直すよう言いましたが、ダメでしたね。

 

中学に入学して、初めて習った英語。

新卒で入ってきた女の先生の授業がわかりやすく、楽しくて、大好きな教科になりました。

中学時代は、アメリカのサンタバーバラにホムステイにも行かせてもらい。

確かドルが・・・当時360円くらい!?だったようなと思い調べたら、230〜240円くらいでした。

映画か何かを観て、タイプを打つのに憧れたのか、きっかけは忘れましたが・・・

とにかく嬉しくて、嬉しくて、毎日打つ練習をしていました。

dog dog dog・・・cat cat cat ・・・pig pig pig・・・と同じ単語をひたすら何度も繰り返して。

そのうちに、自然と指がキーボードの場所を覚え、ブラインドタッチができるようになり感動!

英文科に進んでからも、授業で他の人より早く打てることが嬉しくて。

ケースはかなりボロボロですが、中身はメンテナンスすれば、まだ動きそう?です。

インテリアとして飾っている方もいるかもしれませんね。

もう、使うことはないですが、思い出があり未だに手元に置いてあります。

私のようにタイプライターをとっている方、どのくらいいるのでしょう・・・